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はじめに
今回紹介する本は「心を上手に透視する方法」です!
この本の著者トルステン・ハーフェナーさんは「マインドリーダー」と呼ばれる方です。
文字通り人の考えを読みとる「マインドリーディング」を行うそうでして、人の心理を利用したパフォーマンスで名を馳せています!
本書は日常でも知って役立つ人の心理・習性を解説しています。著者のパフォーマンスにも利用されている知識が多くあり、その体験談を踏まえたわかりやすい解説がなされていてとても読みやすかったです!(^^)
本記事ではこの本を読んで特に面白く感じた部分を三点に分けて紹介致します。
情報は不平等?
「自分の名前」 は騒音の中でもはっきり聞こえる
これは音の大きさによらず自分の名前には反応するように人間の耳ができているためです。
「プライベートな質問をして良いですか?」と言うと誰でも耳を傾ける
これは経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
他人のプライベートが気になるのは人の性でしょうね笑
ただし、 続く質問が「好きな食べ物は?」であれば半数以上の人は聞いていないでしょう
他人の好物なんてほとんどの場合興味持ちませんからね…
一方 、「年収いくらですか?」であればほとんどの人は聞いているでしょう笑
なぜなら、 そうそう話すことのない重要なこと、つまり秘密にされていることだからです。
このように人間は無意識に情報を取捨選択して聞いていることがわかります。
このような人間の習性を知っておくと、名前を呼ぶ・興味をそそる質問などをしてあなたの話を注意して聞かせる工夫ができます。
思考と身体との相互作用!?
人間の思考と体は独立しているものではなく 互いに影響しあっているということが本書で述べられています。
思考が体に影響を与えている場合、そして、逆に体が思考に影響を与えている場合それぞれを紹介していきます。
思考→体への影響
ある生徒が成績優秀であるという嘘情報を教師に与えていた場合、実際にその生徒の成績が良くなった
これは教師が、無意識にこの生徒に対する教えがいを感じ、通常より熱心にこの生徒に指導したためであると推察できます。
レモンをイメージすると口の中に唾液が湧いてくる
これは経験しやすいものじゃないでしょうか 実際に食べていなくても、唾液は湧いてきますよね。
高齢をイメージする単語が散りばめられた文章を読むと体の動きが遅くなる
「グレー」、「枯れる」、「 ヨーダ」などの高齢を連想させる単語が散りばめられた文章を被験者に読ませるとその人の動作が通常より遅くなったそうです。
言葉が人間の行動に影響を与えることを具体的に示せた面白い実験ですね。
身体→思考への影響
逆に、体の動きが思考に影響を与えることもあります。その例を紹介していきます。
口を開けて顎を下げている状態で暗算はやりづらい
39×23
これを、口を開けたまま、暗算してみてください。
非常にやりづらく時間がかかったと思います。
情報を外から得たくない時口は閉じる
聞きたくない話をされているもしくは考え事をしている時には口が閉じられていることが多いです。
前述のものと合わせると、人間は外から情報を得る時には口を開けていて、考え事をしている時は口を閉じる傾向があるそうです。
握手をすると嘘をつく人が半分に減る
握手は友好的な行為であるため、嘘をつくときに心理的抵抗が生まれるのでしょう。
知って得する豆知識等々…
この他にも、筆者が面白いと思った日常で役立つ(かもしれない笑)豆知識を紹介します。
自分はどんな人…?
クイズを出題し、事前に回答者に自身が「大学教授」であるというイメージと「フーリガン」であるとイメージしてもらうグループを作ると正答率に差ができました。
この実験から言えることはセルフイメージは意外と大事ということです。
テスト前には、自身は大学教授であるとイメージされたらいかがでしょうか?笑
指示を一つ出すよりも二つ同時に出す方が断られにくい
指示が一つの場合、受け手は一つの事を否定すれば断ることができます。
一方、指示が二つ同時の場合受け手は二つの事を否定する必要があります。
これは受け手にとって大きな心理的負担になります。
そのため、指示を承諾してもらう可能性が高くなります。
ややブラックなテクニックですが、なるほどなあ~、と筆者は思いました笑
相手のことを言い当てる!
人間には自分を分かってもらいたいという欲求があります。このことを利用した相手の好意を得るテクニックがあります。
それは、抽象的なことで相手を言い当てることです(たとえ誰にでも当てはまるようなことであっても笑)。
すると相手は驚き、そして好意を持ちます。なぜなら相手は自分が理解されたと考え、承認欲求を満たすことができるからです。
これは占いでも応用されていることらしいです。
おわりに
人間は想像以上に動物のように無意識に動いていることが多いようですね。
そして、そのことを知っておくと何かと役に立つ機会が多々ありそうです。
今回紹介したものはその一部でしたが、まだまだ多くの人間の心理に関する興味深い情報が本書にはあります。
とても読みやすい本なので、是非、読んでいただきたいです。
ここまで、読んで下さりありがとうございましたm(__)m
本の紹介はこれからも続けますので、また見に来てください~(・ω・)ノシ