映画「ゴールデン・リバー」感想:兄弟って、良いものですね…

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はじめに

映画「ゴールデン・リバー」を観てきました!

ゴールデン・リバー

 

本作品はゴールドラッシュまっさかりの時代に生きたシスターズ兄弟という殺し屋兄弟の物語です。

 

弟チャーリーは暴力的で酒癖の悪く後先を考えない行動が多い問題児のような性格をしてます。兄イーライはそんな弟の面倒を見るしっかり者といった立ち位置ですが、やや寡黙であり人付き合いが苦手なきらいがあります。

 

ある日、雇われている組織からとある指令を彼らは受けます。黄金を探し出せる化学式を知る男を探し出し、情報を聞き出しその男を始末するというものです。

 

そこから、彼らの長い旅が始まります。

 

何がテーマ?

予告編では「黄金を見つけた時に彼らの本当の欲望が明らかになる…」というような宣伝をされていた本作ですが、実を言うと欲望についてはそこまで言及されてません。正直、予告詐欺と言えるかもしれません(笑)

 

では何が本作のメインテーマであるかというと、個人的には「兄弟愛」だと思います。

 

前述のように正反対の性格であるシスターズ兄弟ですが、外交的な弟チャーリーの方が組織に評価されてます。なので組織からチャーリーが任務を聞きその後兄イーライが弟をはさんでその内容を知ることになります。そしてチャーリーにだけ伝えられている内容もあります。

 

旅の途中で立ち寄った町でも二人の行動は対称的です。チャーリーは酒と女遊びを積極的に楽しむ中、イーライは女性にスカーフを渡す演技をさせる(しかもかなり細かい(笑))という一見よくわからないことをして過ごします…

 

一方で、酔って酒場で銃を乱射するという所からチャーリーの暴力的で後先を考えず行動するという欠点も垣間見えます。

 

 しかし、嵐の山中でクモにかまれ酷く体調を崩したイーライをチャーリーは懸命に看病します。ここから暴力的なチャーリーも兄弟の対する愛情は存在することが分かります。

 

時が経ち、ひょんなことからチャーリーは片腕を喪失する事故に見舞われます。銃を扱う殺し屋としては致命的な事故です。とある理由で組織から追われることになった兄弟ですが、追手に対してチャーリーはまともな応戦がもう不可能。イーライに足手まといと思われかねない状況に陥ったチャーリーはひどく落ち込みます。

 

しかし、イーライはそんなことを思うそぶりは一切見せません。それどころか現状に立ち向かい兄弟で乗り切る覚悟を決めるのです…

 

終わりに

殺し屋という穏やかでない主人公達の物語ですが、終始全く異なる性格である兄弟の互いを思いやる不器用な愛情が見られる作品です。

 

ややグロでインパクトのある描写が多いですが、それとは裏腹に登場人物の心理は非常に繊細であり見応えがあります。

 

ストーリー的にも起承転結がはっきりして追いやすいと思いました。

 

是非、「ゴールド・リバー」を劇場でご覧下さい!!

 

ここまで、読んで頂きありがとうございましたm(_)m

 

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