映画「スノー・ロワイヤル」レビュー:シリアスと思いきや、コメディー映画です

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はじめに

映画「スノー・ロワイヤル」を観てきました。

スノー・ロワイヤル

 

この映画はハンス・ペテル・モランド氏が監督を務めた「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」のセルフリメイク作品だそうです。

 

ちなみに筆者はそれが理由で観てきたというわけではないです。

 

予告編を観て、面白そうだなあー、と思ったから本編を観に行ったという感じです笑

 

このように、ふらっと観に行った本作品ですが、予想以上に面白かったです!!

 

というより、内容がイメージしていたものとは全く異なっており、良い意味で裏切られました笑

 

滲み出る作業感

主人公ネルソン・コックスマンは雪が降り続ける山中に暮らしており、そこで除雪業を営んでます。ある日彼の息子が遺体で発見されます。死因はコカイン中毒と告げられましたが、彼は納得できません。

 

悶々としたまま時が過ぎ、自殺を図ろうとするほど思い詰めてしまいます。しかし、後に息子はコカイン中毒ではなくギャングに殺されたことが明らかになります。怒り狂った彼はなんとギャングを皆殺しにする決心をします!

 

ここまで見ると一人の男が悪の組織を滅ぼすというよくある展開です。しかし、ここからネルソンが数々の困難を乗り越え、奮闘する!!というわけでは決してありません。

 

ここからが本作の特長が全面に押し出された展開になります。…何と言いますか、良くも悪くもあまり展開に起伏がありません(笑)

 

ギャングの一員を見つける→情報を吐き出させる→殺害→遺体遺棄→情報を元にギャングの一員を見つける→・・・

 

このパターンが延々と続きます。似たような展開のシーンが一切省略されず丁寧に映像化されてます(笑)

 

そして彼が感情的になっている描写はほぼ無く情報を聞き出すことに終始していました。

 

遺体遺棄方法も毎回同じ(金網に遺体を包んで滝にドボン!)であるにも関わらず省略は無しです、、、

 

このシュールな展開は筆者にとってかなりツボでした(笑)

 

一応復讐だったよね…?

 

堂々と間違えるギャング達

ネルソンは上記のように着実に組織のメンバーを消していきます。殴る!撃つ!と本当に除雪作業員か!?というくらいのテンポの良さです(笑)

 

一方、狙われたギャング組織ですが、一連の事件を他のギャング組織の仕業と勘違いします。

 

全く関係の無い人にあたりを付けてしまうあたり、割とポンコツな印象を受けます…

 

組織間の潰し合いもトントン拍子で進みます。ピンチを切り抜ける!などという展開は一切なく、ああ死にそう…という流れではだいたい殺されます(笑)

 

ハッピーエンド…?

色々あって良い雰囲気の幕引きになりそうだったのですが…

 

終わりに

最後まで緩急無く走り切る本作は今までにない珍しい作品であると思います。

 

アップダウンの無い所こそ魅力である本作は個人的にはかなり楽しむことができました!!

 

そんな希有な作品「スノー・ロワイヤル」を是非ご鑑賞下さい~(・ω・)ノシ